
大人の為の道徳映画 - かつてのアメリカの道徳映画の巨匠フランク・キャプラ監督の精神をも思い起こさせる味わいのラストに涙。多くの方が述べていらっしゃいますように、細かい所を突くと切りのない作品です。コメディとして見たら決して良品ではない作品かもしれない。浴衣シーンでは平成19年なのに、ラストの合唱のシーンでは平成20年になっちゃってたり、チェックも甘い部分多いです。しかしながら、そういう事を全て水に流しても良いと思えるある種の道徳心が根底に流れていると思います。例えば「けじめ」「協調」のようなキーワードが浮かびます。そこに行き着く為に「気付き」「気付かせる」「変わる」事にまつわるエピソードが沢山絡んでいます。うた魂♪って、ある種の道徳心が、ある人とない人で評価がまっ二つに別れるような、踏み絵のような、これは恐ろしい映画なのかもしれない。友人に見せて様子を見てみたいと思います。
音楽の力はすごい - ストーリーそのものは全然面白くないと思います。 ゴリは確かにかっこよかったけど、現在あのような不良スタイルに共感を覚える人はいるのでしょうか。別に特別な不幸等があるわけでもないし…。ただ、ファッションとしてはとてもきまっているので、そこにこだわりがあるのであれば最後まで貫いてほしい。 とにかく、ストーリーには共感して楽しめる部分はなかったけれど、それでもやっぱり歌のシーンは楽しかったです。皮肉な言い方だけど、歌があれば全体を誤魔化してしまえるほど、歌の力はすごいことを思い知らされました。特に喫茶店でのシーンは心が踊りますね。
あたしが産卵する日。 - 制作時の仮題が「あたしが産卵する日」とか「Let s!サーモン合唱団」だったと思います。自分はかわいくて歌もうまい。通学中のバスの中で録音した自分の歌を聴くほどの自意識過剰な主人公が、自分が歌ってる姿が産卵中のサケに似てるといわれ、落ち込み合唱への情熱をなくすも、これで引退とあがったステージで魂を込めてうたうヤンキーの姿を目の当たりにして再び情熱を取り戻す。こんな感じの話なのですが、合唱に使われてる尾崎豊さんの歌やゴスペラーズ「青い鳥」など選曲もよく、合唱の魅力が十二分に伝わってきます。ただところどころに入ってくるお笑い部分の必要性があんまりよく分からなかったです。それと主演の夏帆さんがあまりにもかわいすぎて、変な顔扱いされてる顔が、そんなに変に見えなかったりもしてかわいすぎるのも大変なんだなぁ。そんなわけで、合唱なめてんじゃねえぞ、この野郎!!
合唱部部長役・松本楓(亜希子)ちゃんが最高 - 高校部活は天真爛漫なスターだけでは成り立たない。松本楓(亜希子)のような明るくてかつ筋が一本通った部長がいてこそ部員がまとまり成果も達成されると思う。高校部活がどれだけ実り多きものになるかの、キーパーソン。亜希子の部長役が素晴らしい。最初は夏帆目当てだったけど、最後まで見終えると『あなたに』を指揮している亜希子がなんとかっこいいことか。背が小さいだけに余計部長としてのすごさを感じさせる。髪型もちゃらちゃらしてなくて好感。娘には亜希子のようになれたらかっこいいねと言っている。全体的に人と人とのアイコンタクトのとり方が素晴らしく、表情豊かで気持ちがいい。
若いっていいなぁ - 『天然コケッコー』で好演していた夏帆さんの主演ということで彼女込み期待してましたが、映画自体大変面白かったです。実際合唱部に在籍している方は、「鮭の産卵顔」発言をどう感じるかちょっと興味がありますね。ゴリさん率いる湯の川高校合唱部。これがまた笑えます。高校生という設定自体に無理がありますが、いでたちが時代錯誤甚だしいです。絶滅危惧種級です(笑)尾崎を合唱曲にアレンジした点で拍手です。注目の夏帆さんの演技も魅力的でした。彼女には自然体であるにも関わらず不思議なオーラを感じます。今後も注目ですね♪岩田さゆりさんもちょい悪役で出てましたが、やはり似合わないですね。ラストの会場全員のスタンディングオベーション&大合唱には鳥肌が立ちました。