
難解だけど,いい。難解だから,いい。 - 3時間にもおよぶ大作。初めは,言葉が難しく,「うむ」という感じでした。でも,話が進むにつれ,作品の中に引き込まれている私がいました。最愛の妹の死から来る絶望感。それをうまく受け入れられないカリギュラ。自然の偉大さと,人間の限界。その限界線を,権力でなんとかしようとするカリギュラに振り回される周りの貴族達。カリギュラと貴族達のやりとりの中から,人間の愚かさ,弱さを感じ,それを自分に重ね合わせてしまいました。カリギュラは,暴君だけど,きっと,とてもピュアで,不器用。自分では,どうすることもできない現実,やるせない思いを,小栗さんは,表現されたかったんでしょうか。いや,もっともっと,深いものがあるんでしょうね。これから,何度もDVDを観て,感じようと思います。生で,観て,感じたかったなぁ。
シアターコクーンで見た感想です - 出演者の皆さん、本当に素晴らしかったです。私は特に、若村麻由美さんが舞台でこれほどまでに素晴らしい演技をなさるとは驚きでした。カリギュラ出演者の中で、若村さんのセゾニア一押しという感じです。横田栄司さん、蜷川さんの舞台ではもはや定番と言える存在で、私は大好きなのですが、今回もいい役やっています。(ドラマや映画にはほとんど出演していないため、知らない人が多いのが悲しい・・・。)あと勝地涼さんのシピオン役も、とても合っていました。小栗旬さんは、すごい存在感と迫真の演技で愛する者を失った哀しみから、狂気とも思える残虐行為を繰り返し、自滅の道をたどる悲劇のローマ第3代皇帝を、見事に演じきっています。またあの背格好に、白の衣装が映える映える。カッコイイの一言でした。女装シーンのおバカっぷりとラストシーンの迫力は必見ですよ。ただ小栗さんは、どうしても藤原竜也さんと演技でかぶる所があって、以前から、同じ歳の藤原さんを絶賛していた小栗さん。少々影響を受けすぎなのでは?と感じてしまったのが、星1つ減点な所でしょうか。これはあくまで私が見たイメージで、見た方は皆さん素晴らしかったとおっしゃっていますし、小栗旬さんファンならずとも、劇場で見られなかった方々に、是非一度はカリギュラ、見ていただきたいですね。
進化した「小栗旬」カリギュラ - 昨年シアターコクーンでの「カリギュラ」は、観ることができなかったので、WOWOWでの放映を観ました。3時間という長い上演時間でしたが、登場する場面から、カリギュラ(小栗旬)は、大きな存在感を放っていました。繊細かつ大胆な演技。今までの舞台もDVDで観ましたが、舞台を重ねる度に、演技が「進化」しているなあと思いました。残虐な行為を繰り返すカリギュラのふと見える「孤独」が悲しくて、思わず涙・・・カリギュラの役にかなり入り込んでいて、とりつかれているかようなその演技は、カリギュラそのもので、舞台人としての小栗旬さんが、すばらしかったです。脇を固める横田さん・若村さん・勝地さん・長谷川さんのすばらしい演技にも支えられ、このようにすばらしい舞台になったと思います。本当に生の舞台が観たかった・・・・・もっと何度もじっくり観たくて、DVDを予約しました。特典映像も含めて、届くのが待ち遠しいです。