コメディー-日本映画-DVD : 包帯クラブ

包帯クラブ

¥ 2,880


   インターネットと通して、傷ついた人の心を癒す“包帯クラブ”。メンバーのディノ、ワラ、タンシオ、ギモ、リスキは、HPに投稿された出来事から、その人が傷ついた場所に包帯巻き、それをデジカメで撮影し、投稿者に送る…という活動をしていた。なんとなく毎日を過ごしていたワラたちは、クラブの活動が盛り上がるに従って、何もない日々が潤い、自身も癒されていた。そんなときHPに中傷メッセージが書き込まれ、それは日に日に増えていく…。    天童荒太原作の同名小説を『明日の記憶』やTVドラマ『トリック』などの堤幸彦が映画化。クラブのメンバーが人の心の傷を知ることで、やさしさや思いやりに目覚め、なおかつ、それぞれがモヤモヤした悩みを仲間とともに一蹴し、殻を破って前進しようとする姿を描いた青春映画の快作。謎めいたディノを演じた柳楽優弥の奔放な個性がスクリーンを躍動。ダイナミックな動きと微妙な表現力でその魅力を爆発させ、最高のパフォーマンスを見せる。将来に希望を持てなかったけれど、クラブの仲間との出会いと経験を通して変化の兆しを見せるワラを演じた石原さとみもイキイキとしてチャーミングだ。堤監督の演出も、いまどきの若者に心理を綴った脚本も的確で、すがすがしい作品になった。(斎藤香)

高崎がこんなにきれいに見えるなんて・・ - 柳楽優弥の存在感もさることながら,やはりこれは堤幸彦の映画として優れた作品だと素直に思いました.北関東の都市としては平凡かもしれない高崎が,天童荒太の原作にも必然だったのかなと思わせる自然さで美しく撮影されていて,制作スタッフが作品にかけた真面目さや気持ちが伝わったように感じます.堤監督はTVのちょっとひねった娯楽作品の人かなと思っていたのですが,なあんだ,こんなに懐が深いじゃないですか.日本の映画界はアジアの他の地域と比べてやっぱり厚みや深さが違いますね.音楽の使い方がもう少しよければ,星6つにしたいぐらいの秀作でした.

柳楽優弥くんが良かった - 傷ついたところに包帯を巻くって素敵だと思う。何かしら心に傷を抱えて生きている人だからこそ、人の痛みも想像できる、そんな想いが素敵だった。誰でも、相手の立場になって考えるのは難しいから、人の痛みを分かろうとする、そんな優しさに惹かれました。笑いどころが多くて面白いし、音楽も良かった。何より関西弁を使う柳楽優弥くんに存在感があった。関係ないけど、クリスト&ジャンヌ=クロードが包帯巻いたら面白いだろうなぁ〜。そんなことを考えながら観た青春映画だった。

10代のピュアさに胸が締め付けられる傑作 - なんて力のある映画なんだろう。これが鑑賞後の率直な感想でした。役者陣の好演はもちろんですが、一番の魅力は、画の力。高崎という広い空を望める街で、遮るものが何ひとつない屋上に揺らめく無数の白い布と、屋上を全力で駆け回り友に呼びかけるディノ(柳楽優弥)。真っ白で柔らかで、風に吹かれてゆらゆらとたゆむ包帯に、自分のキズと折り合いをつけながらも誰かの力になりたいと必死にもがく彼らの強さと弱さ、そして10代の神々しさを見ました。堤監督って、こういう映画も撮れるんですね。もっと評価されてもいいと思うし10代を夢中で過ごしたすべての人に観てもらいたい作品です。

柳楽の存在感に圧倒されました。 - 柳楽の映画は星になった少年以来観ていませんでしたが彼が素晴らしい役者であることを再確認した一本です。彼の目の輝きに見入ってしまうことが劇中何回もありました。周りの共演者もそれなりに、そつなくこなし出演者達の存在だけで十分元を取れる作品です。惜しいのはヒロインの石原さとみが一本調子だったことと、貫地谷しほりのわざとらしい演技が残念でした。しかし彼女も演技力はあると思うのでそんなに気にはなりませんでしたが・・・ただ星が一個欠けた理由はストーリーの凡庸さです。「包帯を巻く」ということは発想としては面白いですが、そこから始まり、つながり展開される話は過去の三文芝居、ドラマの水準です。個々のエピソードなどは書き古された陳腐さが漂っています。俳優陣を見るための作品です。

ドラマ版セカチューの堤幸彦監督作品であるだけに。 - 「人の痛みを想像するって難しいね。」この台詞を聞いた時、「ああ〜、これはいい映画だなぁ」と思いました。ホームページに寄せられる依頼を元に、その人が心の傷を追った場所に包帯を巻き、撮影した写真を依頼者に送信する。それが包帯クラブの活動。逆上がりができないことでいじめられた男の子の依頼には、鉄棒に巻いた包帯が逆上がりをしているかのような写真を送る。「理由は言えないけど」と、かつて暴行事件があったとされる場所に包帯を巻いて欲しいという依頼には、包帯を巻いた家具を燃やし、お葬式をあげている写真を送信する。包帯を巻くという行為は、その人の傷や痛みを想像すること。どうすれば少しでも傷を癒してあげられるのかを考えること。そういえば怪我をして巻く包帯も傷を治すために巻くんだよな〜と、当たり前のことを思った。そして、包帯クラブのメンバー達は包帯を巻く時、いつのまにか自分の心の傷に照らして、依頼者の傷を想像するようになっていた。抱えてしまった傷も決していらない物ではないのだと思えた。最後のある場面でとても癒された。ドラマ版「世界の中心で愛を叫ぶ」を演出した堤幸彦さんの作品であるだけに、ふわっと優しさが漂う映画だった。見ないともったいない秀作です。




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