
映画で見るべき作品では? - 自分を捨てた彼女のことを忘れられない、それでも他の女性に積極的にアプローチするほどの勇気もない……そんな男性が、おせっかいなくらいの友人の助けで一人の女性の携帯談話の電話番号を聞き出すまでのお話。 書いてしまうと「なんや、それ。」というような平凡なストーリーを、その内気な男性の宮田武、おせっかいな友人の神田勇介、ヤクザの浅井志信の3つの視点から描いている。 宮田の視点では見えなかった一つの事件がコメディタッチで浮かび上がってくるが……やっぱりこれは小説よりも映画でみる作品やね。 3人がそれぞれ同一時間にどう行動して、どう関わりを持っているかが面白いところなんやけど、小説で読むとそのおもしろみが半減します。また、2度3度と読み返して細部の整合性を楽しむというほど凝った作りでもありませんので、小説としての評価はウチはあまりしたくないですね。 興味のある方はこの本を読まずに映画を見に行かれた方が良いかと思います。この価格は高いよ。